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開脚はできるのに、踊ると脚が上がらない理由。柔軟性を競技で使える身体に変える方法

「うちの子、家でのストレッチでは開脚180度ベターッといって、柔らかい方だと思うんです。でも、立って脚を上げようとすると、90度くらいでプルプルして全然上がらなくて……。もっとストレッチをして柔らかくしなきゃいけないんでしょうか?」

バレエや新体操、チア、ダンスに励むお子さんを持つ親御さんから、このようなご相談を本当によくいただきます。
毎日一生懸命ストレッチをしているのに、実際の踊りに活きてこないとなんとかしてあげたいなぁって思いますよね。

☝️結論からお伝えするとさらにストレッチを増やす前に、
まず身体の状態を確認することが大切です。

なぜなら、「開脚ができる(床の上で柔らかい)」ことと、「踊りの中で脚が上がる(立って使える)」ことでは、身体に求められる条件が違うからです。……って、そんなの分かってるわ!と思われるかもしれません。

でも、ここで一番大切なのは、
「じゃあ、うちの子の場合は何が足りないの?」を分かっているかどうかです。

それが分からないままだと、
「SNSで流れてきたこのストレッチ、良さそうだからやってみようかな?」
「とりあえず柔らかくなりそうだから、これもやってみよう」
と、目についたものを次々に試すことになりがちです。

もちろん、それが悪いわけではありません。
でも、今のお子さんに必要なことと合っているとは限りません。

柔軟性が足りないのか。
骨盤と股関節の動き方に課題があるのか。
腰などで代償しているのか。
左右で身体の使い方が違うのか。

結局、何が原因なのかを把握することが、遠回りに見えて一番の近道なんです。

今回は、そんな「原因を見つけるための視点」として、ストレッチを増やす前に確認したいポイントを解説します。
ぜひ、「今何が必要なんだろう?」と考えるきっかけにしてみてください。

床の上と、立った状態の決定的な違い

なぜ、床の上ではあんなに柔らかいのに、立つと脚が上がらなくなってしまうのでしょうか?

その最大の理由は、「重力の影響」と「身体を支える条件」が全く異なるからです。

床の上で行う開脚ストレッチは、自分の体重や背骨を「床が全面的に支えてくれている」基本的にはリラックスしやすい状態です。つまり、バランスをとる必要がないため、純粋に関節を伸ばすことができます。

しかし、立ってしまうと、地球の重力が一気に身体にのしかかります🏋️
立った状態で脚を高く上げるためには、「自分の背骨や骨盤(軸)を重力に負けないようにしっかり支えながら、同時に股関節を大きく動かす」という、非常に高度な能力が求められるのです。

柔軟性は「できる」ための条件の一つ

柔軟性は『できる』ための条件の一つ。
『使える』ようになるには、コントロールが必要です。

どれだけ素晴らしい可動域(柔軟性)を持っていても、それは実際の競技で活躍するための「スタートライン」に立ったに過ぎません。その柔らかさを踊りのなかで100%活かすためには、以下の3つのステップが同時に揃う必要があります。

  1. 必要な可動域: 技を出すための十分な関節の柔らかさ(スタートライン)
  2. 支持性(安定性): どんなに激しく動いても、軸足や骨盤がブレずに「支えられる力」
  3. コントロール(運動制御): 上げた脚を、腰を反らせたりして誤魔化さずに、狙った位置でピタッと「止められる力」

床では柔らかいのに踊ると脚が上がらない子は、1番の可動域はあるけれど、2番と3番の「支持性とコントロール」がまだ眠っている状態の可能性が高いです。

柔らかさを「競技で使える身体」に変えるには?

支持性やコントロールが十分でない状態では、柔軟性を高めても、その可動域を競技の中で十分に活かせないことがあります。

土台(軸)がグラグラなまま関節だけがどんどん緩んでいくため、
踊りで軸がブレ、着地でグラつき、最悪の場合は股関節や腰を痛めるケガのリスクに!!!

今、本当に必要なのは、これ以上身体を柔らかくすることではなく、
「今ある柔らかさを、立った状態でコントロールする練習」かもしれません。

当スタジオのパーソナルセッションでは、まず「なぜ立ったら脚が上がらないのか」「どこで支えが抜けているのか」などを細かく評価します。
その上で、マシンピラティスなどを使い、グラグラする環境のなかでも骨盤や体幹の「軸」をピタッと保ち、股関節だけを独立して操るための脳と筋肉のシステム(コントロール能力)を育てていきます。

まとめ

開脚180度以上は素晴らしい努力の結晶です。
せっかく手に入れたその柔軟性、ただの「柔らかいだけの身体」で終わらせてしまうのはもったいないですよね。

がむしゃらなストレッチのフェーズを卒業して、競技本番できれいに技が決まる「使える身体」へステップアップさせてあげませんか?

「現状を一度に見てもらいたい」
「軸のブレない、本当に綺麗な踊りができるようになってほしい」

そう思われた方は、ぜひ一度スタジオへ身体の評価を受けにいらしてくださいね。

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