「痛みがあるから仕方ない」
「年齢的にもう変わらない」
そう思ってしまう方は少なくありません。
今回ご紹介するのは、60代女性のクライアント様です。
左股関節は手術を経験され、ピラティスを始める前には右股関節も手術を勧められていました。
しかし、ご本人の希望もあり、現在は経過観察を選択されているそうです。
大好きなゴルフを続けながら、週1回のピラティスを1年間継続されました。
ちなみに体重はほとんど変わっていないそうです。
それでも1年後に写真を見比べると、身体の支え方に大きな変化が現れていました。
痛みの変化
NRS(痛みの評価)
・開始時:6/10
・現在 :2/10
変形性股関節症そのものがなくなったわけではないため、痛みが完全にゼロになるとは限りません。
しかし、痛み止めが欲しくなるレベルを5以上と考えると、6から2への変化は日常生活や趣味を楽しむうえで大きな違いがあります。
実際に、ご本人もゴルフや日常生活の中で身体の変化を実感されていました。
写真でみる変化

初回は左右どちらの脚でもしっかり身体を支えることが難しく、股関節への負担を避けるようにもたれかかるような立ち方になっていました。また、痛みの影響から身体は前かがみになり、その姿勢を補うために腰を反らせるような状態もみられました。
そこで、股関節だけでなく体幹を含めた全身の使い方を整えながら、「脚で身体を支える力」を少しずつ高めていきました。
その結果、立ったときのバランスが安定し、身体の軸が整ったことで、姿勢だけでなく歩行やゴルフ動作にも変化が現れていきました。
なぜ変わったのか
変形性股関節症では、股関節だけに問題があるわけではありません。
・骨盤
・体幹
・足部
・呼吸
など、不調によって全身の連動性がどんどん低下していることも少なくありません。
その状態で痛みだけに注目しても、根本的な改善につながりにくい場合があります。
この方の場合も、「股関節だけを頑張らせる」のではなく、
「全身で身体を支える」ことを少しずつ練習していきました。
その結果として股関節への負担が減り、姿勢や歩行にも変化が現れていったと考えています。
ご本人の言葉
ゴルフや日常生活の中で変化を感じられていたからこそ、1年間継続することができました。
そして今回、改めて写真を見比べていただいた際に、
「こんなに姿勢が変わっていたんですね」と驚かれていました。
身体の変化は少しずつ積み重なるため、ご本人ほど気づきにくいものです。
だからこそ、定期的に評価を行い、変化を確認することの大切さを改めて感じています。
まとめ
変形性股関節症は、関節に変形を伴う疾患です。
しかし、「変形がある=何も変わらない」ではありません。
痛みが軽減し、身体の支え方が変わり、好きなことを続けられる。
今回の変化は「より快適に動ける身体を取り戻すこと」へのピラティスの価値を示してくれた症例でした。

